今回は羽島市にて雨漏れにお悩みのお客様から屋根診断のご依頼になります。
数年前から雨漏れは発生していたようでその都度業者を呼んで診てもらってきたそうです。
多分ココだと思う。という曖昧な見立てのまま実際に工事を着手してしまい結果は検討違いだったという賭け事のような工事を繰り返してきてしまったそうです。
随分な時間と費用と労力を浪費してきたのでは?と察するような経緯でした。
ではでは早速調査を開始しましょう…。
先ずは建物内にお邪魔させていただき雨漏れ箇所を教えていただきます。
今回のお宅は全部で3箇所の雨漏れが確認できました。3箇所全ての雨漏れ位置をしっかりと頭に置いて次に屋根の上に昇ります。
一見するとまだまだ新しい瓦で何も問題が無さそうに見えますが先程室内で確認した雨漏れ位置が屋根のどの部分にあたるのかを確認し、セオリーとして先ずはその場所を疑います…
該当なし…。
となると次はその場所から徐々に水上にあたるより高い場所へと疑いを移して診ていきます…
ココだな!
今回は棟瓦が問題を起こしているようです。
1つ目は使用してある瓦の選択ミス。一番上に被せてある瓦が冠瓦でなく丸瓦が使用されている。


丸瓦は冠瓦に比べると幅が狭くそれだけ雨の侵入範囲を広げてしまいます。
2つ目は結束線の位置。


結束線がのし瓦の継目と一致しているため雨水を棟の中へと誘導してしまっている。
その後散水テストをした画像です。


結束線によって棟の中へと導かれた水が棟の中を通って面戸漆喰の裏から流れ出てきました。
水に土が混ざって流れ出てくる現象は内部に水が浸入している証拠です。

今回も原因が判明できてホッと一安心できました。原因が分かれば適切な工事が明確に見えてきますね。
皆さまのなかにもひょっとして諦めちゃってる雨漏れはございませんか?
そんな方は是非プロの診断を受診してみてください。